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永島徹の「風」の贈り物

焦らずに…と自分に言い聞かせる出来事

 地域福祉活動をしていこうと、6年前にNPO法人風の詩を興し、たとえ体調がすぐれなくても、1日寝れば回復して乗り切ってきたのですが…
 なんと不覚にも先日、高熱を出して2日間寝込んでしまいました。いわゆる熱中症です。いつもなら体調不良な時には、悪玉病原体?! を思い浮かべ、それを撃退していくという「イメージ療法」をしてきました。非科学的とは思いますが、人間のもつ自然治癒力を活かしていくのによいのでは? と勝手に思っている私です。
 地域福祉活動を始めて以来、「休むことはできない」と思い続けていたので、必死で体調を回復する努力をしていました。そこで、体調不良の時に「イメージ療法」をしていると、私には結構効果があり、不思議と次の日の朝には体調が回復していました。

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 ところが、今回の高熱はしぶとかったのです。39度から始まった熱は、なかなか下がらず、食欲もわかない。頭痛はするし、腰も肩も痛みが出る始末。こんな時に限って、頭の中には、次の活動についてや仕事の内容、そして大学院の修士論文など、次から次へと「やらなくてはならない」ことが浮かび上がってきます。しかも、気持ちが焦っているのが分かります。せめてもの救いは、熱発したこの日はちょうど世間では盆入りです。あまり大きな動きがあるような日でもなかったことです。
 そして1階のデイホームでは、いつもどおりの様子が音で伝わってきます。椅子やテーブルを動かす音。拍手や大きな笑い声などから、今日も元気なみんなの様子が伺えました。その反面「自分は何やっている。はやく回復しなくては。時間がもったいない。早く、早く、早く…」と考えながら、先の仕事のイメージが流れ、いつの間にか深い眠りにはいっていたようです。
 2日目に入り徐々に熱が下がり始め、やっと38度と37度を行ったり来たりしてきました。そしてこの日も、1階のデイホームでは作日同様の様子が伺えました。

 そんなときです。私が今こうしていても、相変わらず行われているではないか。勝手にひとりで焦っているだけ? すると、やらなくてはならないと考えていた事柄も、「今」でなくても出来ることではないか。さらに、もっとじっくりと考えても良いここともたくさんある。そう楽観的に考え始めたところ、それまであった熱がやっと下がり始め、食欲も出てきました。
 今回の出来事では、私自身、体調が良くなく無理していても、かえってあせりが悪循環になる。そんなとき仲間に任せ、じっくりと休養することの大切さを感じました。悪循環からは良いイメージはできません。楽観視できるイメージから生まれるエネルギーを、身をもって体験しました。
 みなさんも、残暑厳しいですが、くれぐれもお身体をご自愛ださい。


コメント


 この夏の疲れからの回復、良かったね。神様がここらで休ませないと大変なことになる! と否応無く身体を休める時間を下さったのかもしれないね。ちゃんと盆休みに合わせて。

「あせり」は禁物ですね。オリンピックもそう、一瞬にかけるスポーツでは、それが命取りになりますもんね。

わたしも最近、生き急いでいるように見えると言われて、ぎくっ!としました。
 のんびり、ゆっくり、行きたい、生きたいんですが、環境が中々それを許してくれません。環境のせいにしているけれど、その環境を自分で変えていけばいいんでしょうね。お互いに、みんな、ご自愛しましょ!!


投稿者: あねさん | 2008年08月26日 22:18

 「あねさん」いつもありがとう。
 本当に日々やらなくてはならないことが目に入り、時には気持ちが先行したりしていることがあります。でも、私たちは多くの仲間がいることで、一つひとつの課題をクリアしていけるのでしょうね。
 ゆっくり、じっくり、でも、確実に多くの仲間たちと共に歩み続けたいですね。これからもよろしくお願いします。


投稿者: 必察ソーシャルワーカー 永島徹 | 2008年08月27日 06:22

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

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