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永島徹の「風」の贈り物 2008年03月

私のこの思いを聞いてください!

 先日の夜、一本の電話がありました。
 電話の相手は、私たち福祉系の同業者。とてもていねいな口調と淡々とした声のトーンで「私は山田花子(仮名)といいます。永島さんには、ケアマネジャーの研修会や認知症に関する講座などで幾度も話をうかがったことがあります」と自己紹介され、次に出てきた言葉は「実は最近、認知機能の低下がみられてきたのです。ですから、今日電話したことさえも、次の瞬間には忘れてしまうかもしれません。けれども、ぜひ私の思いを伝えたくて電話をしました」というものでした。



体力をつけて、地域力を育む活動を続けよう

 地元・栃木県の認知症の人と家族の会が主催する、認知症の理解を広げるための企画にご協力させていただきました。
 第1回目は、3月2日に栃木県の北部、那須塩原市にて開催。同市で地域活動を続けてきたNPO法人ゆいの里(代表飯島惠子さん)の12周年記念と合同で、認知症サポーター養成講座を開催しました。
 基調講演には、認知症研修研究・東京センターの永田久美子さんの講話。シンポジウムでは、栃木市ライフケアサポートセンター所・首長正博さんを司会に、地域医療を勢力的に行っているひばりクリニック院長・高橋昭彦さん、栃木県副知事・麻生利正さん、ゆいの里代表・飯島惠子さんの報告がありました。
 そして、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人が集まり(約500名)、地域住民自らが、誰もが安心して生活できる地域について考えるとても良い機会になったと思います。



認知症ケアの報告inソウル

 先週の6~9日、韓国に行ってきました。
 現在私が通う大学院にも、福祉を学び、研究するために来日している韓国か院生が数名います。その方達からもたびたび、韓国の福祉の現状などを聞かせてもらっていて、一度は自分の目でいろいろと見てきたいなと思っていました。それでも、韓国行きはすぐに実行できることではありません。そんな私に、思いがけない依頼が…。
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視察先の会談メンバー



認知症の人の生活(いきる)こと支援に向けて その3 相手の生活(いきる)思いを察しよう

 Wさんの奥さんからの電話で始まった出会いから一年。
 私はソーシャルワーカー(生活こと支援の専門職)として月に一度、Wさんのお宅を訪問し、面接することを続けています。
 前回のブログでも伝えましたが、人は制度(介護保険)を活用するために生きているわけではなく、必要ならば制度を自身の生活に活かしていけばいいのです。そして、認知症であるかどうかより、認知症とともにどのように生活ていきたいのか、生活ていけるのかを考えていくことが大切です。私はこの一年、そのような視点でWさん夫妻を支援してきました。



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

【永島徹さんの最新刊】
『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
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