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永島徹の「風」の贈り物 2007年12月

新しい年は、互いに支え合う「介」の一年になるように。

 2007年の世相を漢字一つで表わす年末恒例の「今年の漢字」に「」が選ばれました。
 大手や老舗で相次いだ、食品をめぐる偽装。政治資金や年金記録不備の問題なども理由に挙げられ、寂しいことですが「なるほど!!」とうなずけてしまう一字です。



ともに考える時間があるからこそ…

 「今日も寒いね」
 Gさんからの元気な挨拶がありました。私も「本当ですね。やっぱり今年の冬は冷えますねぇ~」そんな会話を定期的にするようになってから、1年が過ぎました。
 Gさんと出会ったのは昨年の冬。私が地元の介護予防教室をしているときに、Gさんの奥さんから「相談したいことがある」とのこと。Gさんの認知症についての話でした。
 腎機能が悪かったGさんは入退院を繰り返していましたが、数年までサービス業(とても評判のよい飲食業を営んでいました)に日夜励んできたのです。そのGさんが、昨年の冬、再度腎機能が低下した際に、改めていろいろと全身の検査をしてもらったそうです。
 すると脳萎縮が診られるとのことで、後日専門医を受診。下された診断は、アルツハイマーの初期から中期というものでした。
 腎機能の状況もみながらアルツハイマーについても考えなければならなくなった奥さんは、診断を聞かされたとき、これまでと違う夫の様子に不安を感じていたものの、「まさか、夫が認知症…」とショックを受けました。それでも「夫のために」と情報を集め、いろいろ試してきたそうです。



心にオレンジリングを

 社会福祉士事務所「風のささやき」では、今年度も市からの委託で介護予防教室を実施してきました。その教室の1コマを使って、先日は認知症サポーター養成講座を行いました。
 市の広報紙に認知症サポーター養成講座の主旨と開催要項のみを掲載したものを配布するという形で呼びかけしたところ、年の瀬で忙しい平日の日中にもかかわらず、20数名の参加者が集いました。



地域からのエネルギー

 早いもので、もう12月。今年も残すところ、あと1か月をきりました。みなさんはどんな一年でしたか?
 私自身のことをふりかえると、今年は六星占術でいうところの大殺界が明けた年で、継続と挑戦の年であったと思います。占いにこだわっているわけではありませんが、自身の行動を振り返り、じっくりと考え、そしてまた歩き出すということは大切だとつくづく感じています。



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

【永島徹さんの最新刊】
『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
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