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永島徹の「風」の贈り物 2007年11月

みんなとともに考える時間 独立型社会福祉士をめざそう!?

 先日、栃木県社会福祉士会の南部地区ブロック会主催で社会福祉士の集いが、私の事務所を会場に行われました。
 集まった方々の所属や立場は、福祉関係機関の入所型施設や支援センター関係、NPOとして地域福祉活動をしている人、自分自身の境遇をいかに活かしていけるかと模索している人などさまざまです。この集いには、別に社会福祉士の資格がなくても参加できるようになっていました。



みんなとともに考える時間~家族会や介護関係機関

 先日、地元の佐野市社会福祉協議会が家族の会を応援するかたちで、介護保険の使い勝手に関する研修会を主催しました。
 アドバイザーとして佐野市ケアマネジャー連絡会の理事、包括支援センター所長、市役所介護保険課職員、社協職員、そして家族の会会長が加わり、いま介護をされているご家族の方々と語り合い、この地域に何がいま必要なのか。そして、それぞれができることは何かを熱心に話しました。私はそこに、コーディネーターという立場で参加させていただきました。



続々・真の思いを確認するとき

 生活の場を移したKさんのその後の様子ですが、暗いマイナス的な言葉しか言わなくなってきていたのが、日中はまるで童心に返ったように施設職員と話をし、表情も豊かに回復しています(夜間はせん妄状態がみられるので、医療的サポートが求められます)。
 施設には、Kさんが安心できるために、これまでの「なじみ」を継続していけるようにと、私が知りうる情報とかかわり方、安心されるキーワードなどの情報を提供しました。この「なじみ」を絶やさぬよう維持していく作業ができたのも、Kさんや近所の人、専門職の方々とのつながりがあったからではないかと思います。



続・真の思いを確認するとき

 夜遅くKさんからの電話を受けた翌日、私はKさんの自宅に伺いました。
 Kさんは開口一番「どなたでしたか?」。私の名前を伝えても、不安そうな表情。「一緒にお寺を見つけにいった私です」と伝えると、ようやく「どうぞ上がってください」と自宅へ上げてくれました。
 Kさんの後見人である弁護士との連携のもと、ソーシャルワーカーとして私は、Kさんの心情的なサポートをさせてもらってきました。「元気なうちに、自分が永眠する場所を自分の目で確かめておきたい」というKさんの希望で、お寺を探し、Kさんともその場所を訪れていました。



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

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