メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

職種間の連携が2にも3にもなる1冊


 地域包括ケアシステムの構築に向けて、近年、多職種連携の重要性がさけばれています。高齢者施設に目を向けてみると、介護職を始め、看護職、栄養士、生活相談員、ケアマネジャーなど、すでに連携の下地は整っています。

 しかし、現場から聞こえてくるのは「介護と医療の連携がうまくいかない」「現場と管理・運営側の意思が統一されていない」など、ネガティブな感触ばかりです。どうやら、専門性が壁となり、連携の邪魔をしているようです。本書は、そうした現場の声を反映し、高齢者施設でいかに連携していくか、各専門職の立場から、その理論と実践そして事例を紹介します。

 執筆にご協力いただいた日本ユニットケア推進センターでは毎年、高齢者施設に勤務する看護師と栄養士対象の研修会を開催しています。それらの研修に参加するうちに、上記の内容の書籍はきっとニーズがあると思い、企画・発行の運びとなりました。

 本書の特徴の一つは、施設長、生活相談員、リハビリ職、看護職、介護職、栄養士、ケアマネジャーと、それぞれの専門職が高齢者施設でどのようなスタンスで仕事をすればよいにかが、具体的に書かれていることです。

 連携は、裏を返せば専門性が重なり合ってうまく発揮できないことが懸念されます。そこで、専門職がすべきことを具体的に提示し、連携を可視化すれば、1+1は2にも3にもなります。

 本書は、3月12日に横浜で開催される、日本ユニットケア推進センターの全国大会で、先行発売されます。連携を入居者に還元するために、連携の質を上げていきましょう。

(中央法規出版 第一編集部 中島圭祥・平林敦史)

→本書のご注文はe-booksから