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ソーシャルワーク事例研究の理論と実際
――個別援助から地域包括ケアシステムの構築へ――

ソーシャルワークの今が学べる! 理論と実践をつなぐ事例研究書


 ソーシャルワーカーが携わるサービスの仕組みが抱えている課題の一つに、専門職支援の分断があります。それを解決すべく、総合的に供給する地域包括ケアシステムが必要であり、厚生労働省でも地域の包括的な支援・サービス提供体制である本システムの構築を推進しています。しかし、これらの施策や研究と、実践との間には、乖離が実在しています。

 そこで、本書の編集代表である野口定久先生が、実践現場で活躍しているソーシャルワーカーたちに呼びかけ、地域包括ケアシステムの形成に不可欠な「包括性」と「継続性」に着目した「ソーシャルワーク事例研究会」を立ち上げました。

 事例研究にあたっては、「個別援助から地域支援へ」をテーマとして設定し、(1)ライフ・ライン・メソッド、(2)エコマップ、(3)ソーシャルワークの設計法(アセスメントと技法)という3つのオリジナルの方法を用いて行いました。

(1)ライフ・ライン・メソッド


(2)エコマップ


(3)ソーシャルワークの設計法
  (アセスメントと技法)

 これらを用いることで、援助プロセスの継続性の可視化や全体像を把握し、本人が置かれた状況をアセスメントするとともに、援助の過程で用いるスキルを明示しながら、ソーシャルワーカーが抱える論点や課題、サービスの仕組みに関する論点やそこに潜む課題を明確にして、解決に向けた提言を行っていきました。

 本書の制作にあたっては、要点を絞って端的に伝える部分や解説をより詳しく展開する部分の整理、現場で使用されている言葉や支援の名称の整理など、読者の方によりわかりやすく伝わるよう、執筆者の方々は何度も書き直しを行いました。

 本書の事例は、連続的な支援であるため、制度や事業などの改正・変更による支援の変化など社会資源の変化を読み解くことができるよう、その経過も加えていきました。また、用語解説を入れているので、多岐にわたる分野において押さえておくべき用語などを学習することができるようになっています。

 コミュニティ・ソーシャルワーカーの奮闘を描いたNHKドラマ『サイレント・プア』が話題となり、ますますその活躍が期待されるソーシャルワーカー――。本書は、高齢者や障害者、児童、低所得者など多岐にわたる20事例を紹介していますので、ソーシャルワーカーの養成テキストや、実践現場でのカンファレンスの材料としてお役立ていただくことができます。

 本書が地域包括ケアステムの構築に向けた実践技術を養う参考書となれば嬉しいです。

(中央法規出版 第1編集部 今井紗代子)

→本書のご注文はe-booksから