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地震、津波、火災、水害……日々の備えで利用者と職員を守ろう


 先の9月1日は「防災の日」。学校のみならず、社会福祉施設や介護保険事業所の中には、地域の防災訓練に参加された方もいたのではないでしょうか。

 3年前の東日本大震災以後、日本列島はゲリラ豪雨や積雪、竜巻など、異常気象による被害を受ける機会が増えています。「うちの施設(事業所)は海から離れているから、津波は大丈夫」と思っていても、山側に位置すれば土砂崩れへの備えが必要ですし、川の氾濫による浸水は、いずれの平地でも起こり得る事態です。

 本書は、震災後活発になってきた施設の災害対策について、その考え方と具体的な備えを提案するものです。

 著者の山田滋さんとは以前から知り合いで、雑誌などで寄稿をお願いしていました。当時の著者は損害保険会社でリスクマネジメントを専門とし、全国の施設や事業所で研修を重ね、現場のかゆいところに手が届く提案が多くの支持を集めていました。

 そんなときの「3.11」。震災を経験したことで、私の編集者魂に「この震災を教訓として、現場で使えるマニュアルを作ることができないか」という思いが灯りました。そこで著者に相談し、企画・立案の運びとなったのです。

 と、経緯を説明すれば一言で済んでしまいますが、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざにもあるように、震災や災害モノは熱が冷めると読者の関心も急速に離れてしまいます。いかに汎用性のある、内容のしっかりしたものを出すか、早く読者の手元に届けるか。両者のバランスをとりながら、著者に原稿を督促し、営業戦略を練る日々が続いたのです。

 結果的に震災から1年半が過ぎたころの出版になってしまいましたが、2年近く経過した現在も長い支持を得ていることを思うと、編集者と著者の思いは、現場に届いたのかなと感慨深いものがあります。

 何かあってから動いては遅いです。本書で日々の備え・訓練を実践していただきたいと思います。

追伸:
 著者の山田滋さんはその後独立し、株式会社安全な介護の代表として、施設や事業所のリスクコンサルティング、各種研修などに尽力しています。

(中央法規出版 第1編集部 平林敦史)

→本書のご注文はe-booksから