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日常生活活動の作業療法

フィットする言葉


 日常生活活動とはADL(Activities of DailyLiving)のことですが、ADLという言葉は、日本語訳としては、「日常生活動作」から始まり「日常生活行為」など議論されました。リハビリテーション分野では「日常生活活動」で落ち着いてきたようです。私が編集者に成り立ての頃は「日常生活動作および活動」と併記していました。ウィキペディアでは「日常生活動作」とされていて、少し古いなぁと感じてしまいます。これはICFで「activity=活動」とされたため、はっきり認知されたからでしょう。

 また最近では、看護領域で「日常生活行動」という言葉が使われています。ADLは、activities of daily livingで、daily livingが「日常生活」なのは、どれも共通しています。問題は「activities アクティビティ」のようです。この「アクティビティ」をどう翻訳するかなのですが、素直に訳せば「活動」のような気がします。

 英和辞典で調べると、(1)活動状態、活動、(2)活気、活(動)力、(3)(ある目的のための)行為、行動、機能、(しばしば-ties)活動、事業、業務、(4)物理化学(溶液・混合気体の成分の)活動度、活量、(5)組織体とされています。

 これは、正しい・正しくないという問題ではないのでしょう。自らがフィットする言葉を選択しているということです。

 本書の内容ですが、これまで「クリニカル作業療法シリーズ」として発行してきました『身体障害領域の作業療法』『精神障害領域の作業療法』『高齢期障害領域の作業療法』『発達障害領域の作業療法』『認知症の作業療法』『福祉用具・住環境整備の作業療法』に続く、シリーズ第7弾です。これまでと同様に、疾患や障害などごとに、プログラムを立てるための本というコンセプトです。

 幸いにして良い先生にめぐり会い、身体・精神・知的・発達障害の14もの疾患・障害別に評価から計画・アプローチまで解説するものになり、非常にわかりやすくなっています。

 学生さんが実習に行く際に非常に役立つようにしています。ぜひ一度手にとってみてください。

(中央法規出版 第1編集部 星野哲郎)

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